■日本全国でCMを作る

「花のれん」(鳥取)のCM

鳥取で料亭を経営している親戚に頼まれて制作したCMです。親戚と言っても、
経営者は従姉妹の旦那さんなので、初対面です。今までのCMはかなり前のものな
ので、新しく作ることにしました。最初にお店に行き、料理、厨房などを取材し
経営者から何を伝えたいか、どういうイメージがいいのかを聞いて、企画をいくつ
か提案しました。決まった企画は、お店の中で、お客様が食事をしている様子を描
くものです。企業の宴会用と、家族の食事会用に２本作ることにしました。出演者
は、経営者の知り合いの人に出演してもらいました。お店での撮影はほとんど初め
てなので、準備に時間がかかりましたが、撮影日が近づくにつれてコミュニケーシ
ョンが良くなり、無事に撮影をすることができました。スタッフは、私と撮影と編
集ができるスタッフの2人だけです。撮影後、近くのホテルで仮編集をしました。ナ
レーターも親戚の知り合いの方にお願いしました。試写をして、OKをもらってから
東京で最終的に音の調整（MA作業）を行いました。ちなみに音楽は、クラッシック
ですが、大阪の親戚のバイオリニストに弾いてもらい、データを送ってもらいました。
鳥取のローカル局で定期的に放映されていています。

VITA(ウイータ)（熊本）のCM

福岡に本社がある会社の、熊本県だけでオンエアする健康食品のCMです。熊本
県で活躍するタレントを使いたいという話があって、ネットで調べ、九州在住の知
り合いにも聞いて、直接、ご本人に出演交渉をしました。企画はそのタレントさん
の元気な日常を描いた内容なので、そのタレントさんから色々場所を聞いて、ロケ
ハンしました。また、歌うシーンもあったので、音楽は東京で作曲家に曲を作って
もらい、熊本の音楽スタジオで録音しました。スタッフは、私と撮影と編集ができ
るカメラマンと、福岡に移住した知り合いのCGデザイナーの３人です。熊本で撮影
後、車で福岡まで移動して、スポンサーの本社の近くの福岡のホテルで編集をしまし
た。音の調整だけ、鳥取のCMと同様に東京でやりました。地方だと、競争が少な
いせいか、編集などは東京よりも高くなる作業があることに気付きました。

２本とも予算の少ないCMだったので、なるべく関係者に協力してもらいながら
最少人数で制作しました。予算にもよると思いますが、私は、なるべくその土地の
良さを生かしたいので、そこに住んでいる人たちと協力しながら、映像を作って行
きたいと思います。安価で優れたテクノロジーが発達しているので、小規模でも、
クオリティの高い優れた映像を作ることができます。